― 独身寮・事務所における省エネ・働きやすさ・建設業界課題への対応 ―
日鉄テックスエンジ株式会社(以下「当社」)は、居住環境および職場環境の改善を目的として、日本製鉄株式会社(以下「日本製鉄」)の独自工法であるNSスーパーフレーム工法®を用いた建築物を活用し新たに竣工しました。
今回竣工したのは、独身寮『東日本常代寮C棟』と事務所『名古屋エンジニアリングセンター』の2施設で、いずれも環境負荷の低減に配慮した建築物です。
環境性能について
各施設では、NSスーパーフレーム工法®の特長である外張り断熱・通気工法および高効率設備を採用し、省エネ基準を上回る性能を確保しています。建物使用時の一次エネルギー消費量を大幅に削減し、CO₂排出量の低減に寄与しています。
①東日本常代寮C棟:『ZEH-M Oriented』
②名古屋エンジニアリングセンター:『ZEB』
各建物の概要
① 独身寮:東日本支店『常代寮C棟』
構造・規模:NSスーパーフレーム工法®3階建て/居室数:75室/省エネ性能:『ZEH-M Oriented』
本施設は、『健全で人にやさしい居住環境の構築』をコンセプトに建設しました。1・2階を男子寮、3階を女子寮とし、セキュリティ面に配慮するとともに共用のキッチンルームや談話室を設置することで、快適で安心できる居住環境を整えています。


常代寮C棟 外観
② 事務所:名古屋支店『名古屋エンジニアリングセンター』
構造・規模:NSスーパーフレーム工法®3階建て/延床面積:約1,490㎡/省エネ性能:『ZEB』
本施設は、『明るく・楽しく・働きやすい職場環境の構築』および、複数事業部門の集約による総合力の発揮を目的に建設しました。日遮蔽効果を考慮した外壁・サッシ形状により、室内の快適性と開放的な内外観を両立しています。また、屋根上太陽光発電設備の設置によりエンジニアリングセンターおよび隣接するクリーニング工場の双方に電力供給を行い、高い省エネルギー性能を確保しています。
さらに、極大地震時の建物損傷状況を把握できる層間変形センサーを設置し、状況を常時視認可能としました。名古屋大学が実施している地震観測データの地域防災への活用に協力し、東海地区の防災力向上にも貢献しています。
1階部分はショールーム化し、NSスーパーフレーム工法®の構造壁が見えるようスケルトン壁を設けています。


名古屋エンジニアリングセンター 外観
1階 極大地震時 損傷モニター・スケルトン壁
NSスーパーフレーム工法®について
NSスーパーフレーム工法®は、日本製鉄が展開する『NSCarbolex® Solution』の対象工法であり、外張り断熱・通気工法の標準採用することで、高い省エネ性能を実現しています。また、高耐食めっき鋼板『スーパーダイマ®』の採用により長寿命化を図るとともに、構造躯体の軽量化によって建設資材の使用量を削減し、建設時および使用時の双方におけるCO₂排出量削減に貢献します。
さらに、工場で躯体パネルを製作する「工業化工法化」のメリットを活かし、建設業界の課題である建設労働者減少という環境下においても、短工期化や現場作業の省力化への対応を可能とするものです。
今後について
省エネ基準適合義務化やZEB・ZEH-Mのさらなる普及、建設労働者不足といった社会的要請を背景に、NSスーパーフレーム工法®は社宅・寮・事務所・保育所・賃貸住宅・高齢者施設など幅広い用途での活用が期待されています。当社は、本工法を通じてお客さまのニーズに応えるとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
なお、東日本支店常代寮および名古屋エンジニアリングセンターの両施設では、1階部分にNSスーパーフレーム工法®の構造躯体をご覧いただけるモデルルームを設けており、建物・工法見学が可能です。
※「NSスーパーフレーム工法®」「NSCarbolex®」「スーパーダイマ®」は、日本製鉄の登録商標です。